【社長blog190】今こそ楽天主義になりにけり。

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米が手に入りにくくなっている。
スーパーでは売り切れていて、
在庫があっても「お一人様1点まで」と制約がつけらている。
これはいったいどうしたことだ。
不作だった…ということは聞いてはいない。
どうやら最近の地震や台風といった天災が続いているので、
備蓄に走る家庭が多いのが理由らしい。

確かに今年の夏は不安定だ。
連日の猛暑。
8月の末に至ってもこんなに暑い日が続いているのは珍しいんじゃないか。
そして突然の雷雨、土砂降り。ここは日本なのか。赤道は今、どこにある?
天候だけはない。経済も不安定だ。
株価はジェットコースターのような乱高下。
政府の音頭でNISAを始めた人は、一喜一憂の毎日なんじゃないか。
政治だって岸田さんがもう総理をやらないっていうから、
政策そっちのけで政治家もマスコミも人事にのめり込み。
物価もどんどん上がるし、一個人の我々小市民は不安になるのも致しかたがない。
そうさ、あの東日本大震災のときだって備蓄に走る人も多かった。
ガソリンスタンドでは長蛇の列が生まれ、
スーパーでは缶詰や乾麺といった保存食が棚から消えた。
あの時、自転車にトイレットペーパーを前にも後にも自転車に積み上げて走るオバちゃんを見て、
「オイルショックみたいじゃないか・・・」と、本当に何が不足なのか分からないまま、
不安にかきたてられる自分たちを思い知った記憶がある。

集団で不安に襲われてしまった人の哀れな姿を歴史に見ることもできる。
中国古代の淝水の戦いだ。(西暦383年)
敵前で河をわずかに後退した軍の兵隊が「負けた」と勘違いし後退が止めることができず、総崩れになったという話。
逃げまどる兵士は、風の音、鶴の鳴き声を聞いても敵軍が迫ってきたと思いこみ、逃げ足を速めたという(風声鶴唳󠄂)。

人間は弱い。とくに普段立場が弱かったり、守るものが多い人ほど、周囲に流されてしまいがちだ。
そんな気の小さい私たち小市民はどうすればいいのか。
こんなときこそ「楽天主義」になるとき、と人から教わった。
三木谷さんの楽天ではない。
「困難よりも可能を信じる」
「不可能の壁は破れると信じて挑む」・・・のほうの楽天主義だ。
ちなみに楽天主義と楽観主義は似て非なり。
周囲や人のウワサに流さることなく、自分が信じた道をまっすぐ歩む自制心と智恵を持ちあわせた者が楽天主義者だ。
ぜひ自分自身もそうなりたいと、心底思う。

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