【社長bolg189】お盆、身体髪膚之を父母に受く。

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明日13日からお盆を迎える。
お墓にご先祖を迎えに行って、自宅へ招待する。
先祖の居場所は精霊棚と言われる特別ベンチシート。
そして15日の間に近親者がその前に集い、会食を過ごして再び先祖をあちら側へ送り出す。
大雑把にはそれが一般的な家庭で迎えるお盆のフローチャートだが、
仏教では施餓鬼がどうの、目連がどうのとイワレを言う。
まあそれもそうなのだが、お盆がコンニチまで日本の暮らし、我々のDNAに書き込まれているのは、
春と秋の彼岸も併せて「ときどき自分のルーツに思いを馳せる」ようにしようと定期的に仕組まれた先哲の智恵なのだと思うのだ。
身体髪膚之を父母に受く(シンタイハップ コレヲフボニウク)…今、こうして自分が存在するのは、髪の毛一本、爪一片に至るまで父母から命を頂いたからだ。
そして父母もそれぞれの祖父母、祖父母たちもその父母から命を頂き、それが連綿と続いてきた。
長い歴史の内、そのうち一つでも欠けたら、今の自分は存在しない。
今こうして自分勝手に生きていると思っているが、実はご先祖様がいたおかげで在ることを忘れてはならない・・・
お盆や彼岸というイベントが設けられ続いていることは、先祖が残してくれた精神文化なのかもしれない。
自分も明日のお盆を迎えるにあたって、自宅の仏壇の飾りつけを行った。(写真)
会社のサービスで「盆飾り」を有料化し、今年もたくさんのご注文を頂いたが、
実際に飾り付けにお伺いするのは社員なので、自分は見よう見まねで行った。
稚拙であるが、まあこんなものだろうと、ご先祖様たちには甘い評価を願う。
そして並べた板位牌を眺めて、「この一つでも欠けたら今の自分、さらに子や孫も無かったのか」と
あらためて思いを馳せた。
お盆はいいな・・・思いあがった慢心を消し、感謝の気持ちを湧き上がらせるタイミングはときどき必要だ。お盆や彼岸、そして正月は、これからもずっと日本人に伝えていかなければならないと思うである。

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